問題概要
1つ以上の_
を;
で挟んだ塊を顔文字と呼ぶ. (例. ;_;
, ;__;
, ;_________________;
, …)
今, ;
と_
からなる文字列$s$が与えられる. $s$をいくつかの部分文字列に分割したとき, それらが顔文字であるような分割の通り数を$\mathrm{mod}\ 10^9 + 7$で求めよ.
制約
- $1 \leq |s| \leq 200$
- $s$は
;
と_
からなる.
考察
懺悔
えーと, 解けませんでした. 解法ガチャの結果を書きます.
- 包除原理
- これはそもそも誤読をしていた…
- 単なるセミコロンのマッチングだと思ってたので,
;
が隣り合ってるものを除いていけばいいねって思ってた
- 真ん中固定してマッチング
- アンダーバーの扱いがむずかしすぎる
- 無駄な時間を過ごした
- DP
- $dp[i][j][k] := s_i$までで,
;
が$j$個,_
が$k$個余るときの通り数とか考えたけど遷移が組めるわけもなく - 今思えばそりゃあむりだね
- $dp[i][j][k] := s_i$までで,
- 迷子になった
結局
kmjpさんのブログをチラ見した.
;__
みたいなやつが何個あるかを状態として持ってDPすればいい. こういうの自力で思いつきたい.
定義
$dp[i][j][k] := s_i$までで, ;
が$j$個, ;__
が$k$個余るときの通り数
($dp[0][0][0] = 1$でそれ以外は$0$に初期化).
- $s_i$が
;
のとき- セミコロンをさらに余らせる : $dp[i + 1][j + 1][k] \leftarrow dp[i][j][k]$
;__
に結合して顔文字を作る : $dp[i + 1][j][k - 1] \leftarrow dp[i][j][k] \times k$
- $s_i$が
_
のとき- セミコロンに結合する : $dp[i + 1][j][k] \leftarrow dp[i][j][k] \times k$
;__
に結合する : $dp[i + 1][j - 1][k - 1] \leftarrow dp[i][j][k] \times j$
$dp[|s|][0][0]$が求めたい通り数.
反省
人力で$s$を左から走査することを考えればよかった.
そうすれば顔文字を左側から構築するイメージが湧いて, ;__
ってまとめられたかも.
どんな問題でも一回自分でやってみるのはやっぱり重要.
提出コード(C++🔆)
const int MOD = (int)1e9 + 7;
const int MAX = 200;
struct BearCries {
string message;
ll dp[MAX + 10][MAX + 10][MAX + 10];
int count(string _message) {
message = _message;
dp[0][0][0] = 1;
REP(i, MAX) REP(j, MAX) REP(k, MAX) {
if (message[i] == ';') {
(dp[i + 1][j + 1][k] += dp[i][j][k]) %= MOD;
(dp[i + 1][j][k - 1] += dp[i][j][k] * k) %= MOD;
} else {
(dp[i + 1][j][k] += dp[i][j][k] * k) %= MOD;
(dp[i + 1][j - 1][k + 1] += dp[i][j][k] * j) %= MOD;
}
}
return dp[(int)message.size()][0][0];
}
};